みなさん、おはこんにちばんは!!
杜くまです。
ANA陸マイラーになるために「ANAカードを作りたい!」という方は多くいるかと思います。
ですが、ANAカードには非常に多くの種類があり、迷ってしまいませんか?
今回は、陸マイラー視点からANAカードを比較・分析していきたいと思います。
ANAカード一覧
まずは、以下に、ANAカード一覧表を作ってみました。
非常にたくさんの種類がありますね。
これらに加えて、一般カードには、交通系IC一体型カードが以下の4枚存在しています。
このように、ANAカードは全20種類あります。なお、年齢制限があるカード、学生カードなどは除外させていただきました。
それでは、ここからは、この全20種のANAカードを徹底比較・分析していきます。
ANA一般カードを紹介
まずは、ANA一般カードを紹介していきます。通常の一般カードと交通系IC一体型カードに分けて、紹介していきます。
ANA一般カード(JCB/VISA/マスター/AMEX)
①ANA VISA/マスター 一般カード
基本的に、VISAとマスターに関しては、同一会社(三井住友)が発行するカードであり、内容に関しては同じと見ることができるので、一緒の区分にさせていただきます。
〈メリット〉
・年会費を抑えることができる。
・ボーナスポイント制度があり、他ブランドの一般カードより還元率が高い。
〈デメリット〉
・10マイル移行手数料が高い。
ANAの一般カードはAMEXブランドを除いて全て年会費が2000円+税となっています。
その中でも、ANA VISA/マスター 一般カードは、マイ・ペイすリボへの登録と年1回以上のリボ払い手数料発生により、年会費を1025円+税に抑えることができます。
また、マイ・ペイすリボで金利が発生した場合のボーナスポイント制度があり、これを利用することで、ポイント還元率を高めることができます。
一方で、10マイル移行手数料が6000円+税とJCBブランドよりも高い点はデメリットとなります。
②ANA JCB 一般カード
〈メリット〉
・10マイル移行手数料が他ブランドよりも安い。
・スマリボの活用で年会費を抑えられる。
・年間カード利用額に応じて翌年度のポイントレートが上がる。
〈デメリット〉
・還元率が低い。
一般カードに関しては、基本的に1000円につき1ポイントがたまり、1ポイント=5マイルと交換できます。ですが、多くのマイルを獲得するために1ポイント=10マイルに交換することができ、この際に10マイル移行手数料(年額)を支払います。
この10マイル移行手数料がJCBブランドは5000円+税と安くなっています。
また、年間のカード利用額に応じて翌年度のポイントレートが最大20%上がる特典があります。
さらに、スマリボというサービスを活用することによって年会費を¥825(税込)に抑えることが可能です。
スマリボに関しては、以下の記事をご覧ください。
一方で、最大マイル還元率においては、VISA/マスターブランドに劣っています。
このカードは、スマリボを活用するためにも、サブカードとしてなら保有する価値があるかもしれませんね。
③ANAアメリカン・エキスプレス・カード(一般)
〈メリット〉
・ANA航空券や旅行商品などANAグループでのカードご利用はポイント1.5倍になる。
・ポイントを無期限にすることができる。
・旅行傷害保険他、各種プロテクションサービスが充実している。
・空港から自宅への荷物の配送が無料。
・空港ラウンジが無料で利用できる。
〈デメリット〉
・年会費が高い。
このAMEXブランドのANA一般カードは他ブランドとは一線を画していて、年会費が7000円+税と他のブランドよりも3倍以上となっています。その分、多くの特典がついています。
まず、ANAグループでのカードの利用時はポイントが1.5倍になるため、ANA航空券などを購入する際には多くのポイントを得ることができます。
また、年間6000円+税を支払い、ポイント移行コースに登録することで、ポイントを無期限にすることができます。
つまり、ずっとポイントとして貯めておき、必要になったときにマイルに交換するという使い方ができるんです。忙しくて旅行の予定が立てられない方にはベストかもしれませんね。
他にも、空港のカードラウンジが同伴者1名まで無料で利用することができ、海外旅行からの帰国時に空港から自宅まで、カード会員1人につきスーツケース1個を無料で配送してくれます。
さらに、旅行傷害保険なども他ブランドよりも充実しているなど、一般カードとは思えないような豪華さとなっています。
ただし、年会費7000円+税にポイント移行コース6000円+税と年間13000円+税というコストがかかってしまいます。
ラウンジ等に魅力を感じるのであれば、後述のゴールドカードも検討対象に入れていただくべきかと思います。
交通系IC一体型カード
①ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
〈メリット〉
・年会費を751円+税に抑えることができる。
・PASMOのチャージでポイントがたまる。
・ポイント還元率を高めることができる。
〈デメリット〉
・10マイル移行手数料が高い。
古参のANA陸マイラーの方はこのカードになじみがある方も多いことでしょう。
まずは、マイ・ペイすリボへの登録と年1回以上の利用により、年会費を751円+税に抑えることができます。
また、ANA VISA/マスター 一般カードと同様のボーナスポイント制度があり、ポイント還元率を高めることができます。
PASMO機能が付帯しており、PASMOのチャージでポイントがたまる点も魅力的ですね。
デメリットとしては、10マイル移行手数料がJCBブランドに比べて高い点が挙げられます。
②ANA To Me CARD PASMO JCB
〈メリット〉
・PASMOチャージでポイントがたまる。
・東京メトロの乗車でポイントがたまる。
・10マイル移行手数料が他ブランドよりも安い。
〈デメリット〉
・ポイントアップ制度がない。
このカードは、ANA JCB一般カードと同様、10マイル移行手数料が他ブランドよりも安いという点がメリットとなりますね。
また、こちらのカードについても、スマリボによる年会費割引を受けることができ、ANA一般カードは継続マイルとして毎年1000マイルもらうことができるので、毎年825円を支払えば1000マイル(約2000円分)をゲットできるというお得なカードです。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
一方で、ポイントアップ制度がないという点はデメリットになります。
③ANA VISA Suicaカード
〈メリット〉
・年会費を751円+税に抑えることができる。
・Suicaのチャージでマイルを貯めることができる唯一のカード。
・ポイント還元率を高めることができる。
〈デメリット〉
・10マイル移行手数料が高い。
先ほど紹介したANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードと同様、年会費を751円+税に抑えることができ、ボーナスポイント制度でポイント還元率を高めることができます。
また、Suicaのチャージでポイントを貯めることのできる唯一のカードとなっており、SuicaエリアのJRを利用する方にはおすすめですね。
デメリットとして、10マイル移行手数料が高いという点はありますが、コストをかけずにマイルの貯めやすいANAカードを保有したいという方にはおすすめのカードとなっています。
また、死蔵カードとしてもおすすめです。
④ANA VISA nimoca カード
〈メリット〉
・年会費を751円+税に抑えることができる。
・nimocaのチャージでマイルを貯めることができる唯一のカード。
・ポイント還元率を高めることができる。
・nimocaルートの利用には必須のカード。
〈デメリット〉
・10マイル移行手数料が高い。
・nimocaルートの利用には、九州か函館に行かなければいけない。
ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードやANA VISA Suicaカードと同様、年会費を751円+税に抑えることができ、ボーナスポイント制度でポイント還元率を高めることができます。
また、nimocaのチャージでポイントを貯めることのできる唯一のカードとなっています。
さらに、nimocaルートというものが存在し、JQセゾンルートと同じくという比較的高い交換レートを実現するために必須のカードとなっています。
このnimocaルートに関しては以下の記事をご覧ください。
ですが、このnimocaルートの利用には九州か函館に行く必要があることに加え、10マイル移行手数料が高いため、九州や函館に住んでいる方やnimocaルートを利用したい方にはおすすめのカードとなっています。
また、死蔵カードとしてもおすすめです。
ANAワイドカードを紹介
続いては、一般カードとゴールドカードの間に位置するワイドカードを比較していきましょう。
ワイドカードの最大の魅力は、ボーナスマイルの付与レートが一般カードよりも高く、ゴールドカードと同じレートとなっている点です。
ゴールドカードよりも安いコストで同じだけのボーナスマイルを得られるという点が特徴となっています。
ただ、ショッピングでのマイル付与レートは一般カードと変わらないため、陸マイラーにとってはワイドカードを保有するメリットはないかと思います。
以上より、ワイドカードは、ANAの飛行機を多く利用する方がボーナスマイルを目的とする場合におすすめとなっています。
SFC修行をする際に、ゴールドカードには手が届かないという方にはベストなチョイスかもしれませんね。
ワイドカードに関しては、以下の記事で触れていますので、合わせてご覧ください。
ANAワイドカード(VISA/マスター/JCB)
①ANA VISA/マスター ワイドカード
〈メリット〉
・ボーナスポイント制度があり、還元率が高い。
〈デメリット〉
・10マイル移行手数料が高い。
ワイドカードの年会費は7250円+税となっていますが、マイ・ペイすリボへの登録と年1回以上の利用により、年会費を6275円+税に抑えることができます。
また、一般カードと同様に、ボーナスポイント制度があり、還元率を高めることもできます。
一方で、10マイル移行手数料が6000円+税とJCBブランドよりも高い点はデメリットです。
【1ポイント=5マイルで利用の時】
カード年会費:¥6275+税
合計:¥6275+税
【1ポイント=10マイルで利用の時】
カード年会費:¥6275+税
10マイル移行手数料:¥6000+税
合計:¥12275+税
②ANA JCB ワイドカード
〈メリット〉
・10マイル移行手数料が安い。
・年間カード利用額に応じて翌年度のポイントレートが上がる。
〈デメリット〉
・還元率が低い。
基本的なメリット、デメリットに関してはANA JCB一般カードと同様です。
こちらもスマリボによる年会費キャッシュバックの対象になります。
ですが、そのためには毎月の利用額を1万円以下に抑える必要があるので、メインカードとして利用したいという方は、VISA/マスターブランドが無難でしょう。
また、最大の還元率に関してはVISA/マスターブランドよりも劣っています。
【1ポイント=5マイルで利用の時】(スマリボ登録時)
カード年会費:¥6480(税込)
合計:¥6480(税込)
【1ポイント=10マイルで利用の時】(スマリボ登録時)
カード年会費:¥6480(税込)
10マイル移行手数料:¥5400(税込)
合計:¥11880(税込)
ANAワイドカードの選び方
それぞれ比較すると、JCBブランドの方が優れているように感じますが、スマリボをお得に利用するためには、毎月のカード利用額を1万円以下に抑えなければなりません。
ANAワイドカードはメインカードとして持つ方が多いと思うので、この金額は超えてしまうかと思います。そのため、VISA/マスターブランドがおすすめになります。
ここで、1つだけご注意頂きたい点があります。詳しくは以下で記述しますが、実は、10マイル移行手数料を考慮した場合のコストは、ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードの方が安くなります。
ANA VISA/マスター ワイドゴールドカードは10マイル移行手数料が無料であり、年会費も9500円+税に抑えることができ、年間コストにおいて逆転現象が起きるんです。
そのため、1ポイント=10マイルで利用したいと考えている方は、ゴールドカードも比較対象にすべきかと思います。
ANAゴールドカードを紹介
次に、ワイドカードのワンランク上に位置しているゴールドカードを比較していきましょう。
ゴールドカードは、その名の通り券面がゴールドに輝いており、高級感がありますね。なお、ANAダイナースカードは券面がゴールドではありませんが、このゴールドカードに分類されています。
ゴールドカードの特徴は、空港ラウンジが無料特典で付いていることや旅行保険が充実していることがあります。
その分、どのカードも年会費が10000円以上となっていますが、10マイル移行手数料は無料となっており、さまざまな特典やトータルコストを考えるとそこまで高額なカードとは言えないかと思います。
また、SFC修行を考えている方にも非常におすすめのカードとなっています。SFC修行をする際に、陸マイラーの方はANA SKY コインを利用して航空券を買うことがあると思いますが、その際、以下のようにゴールドカードを保有していると交換レートが高くなるというメリットがあります。
SFC修行についての詳しい記事は以下をご覧ください。
それでは、格安なものから富裕層向けの高級カードまであるゴールドカードを1枚1枚紹介していきます。
ANAゴールドカード(VISA/マスター/JCB/AMEX/ダイナース)
①ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード
〈メリット〉
・年会費割引があり、最もお得なゴールドカード。
・ボーナスポイント制度があり、還元率が高い。
なんといっても、このカードの魅力は安くゴールドカードが持てるという点です。
一般カードやワイドカードと同様、マイ・ペイすリボへの登録と年1回以上のリボ払い手数料支払いに加え、web明細サービスに登録すると年会費が¥9500+税となります。
もちろん、10マイル移行手数料は無料なので、カード年会費と10マイル移行手数料のトータルコストを考えると、ワイドカードが¥12250+税になるのに対し、ゴールドカードは¥9500+税と安くなります。
また、SFC修行を考えている方は、SFCに切り替えの際には同様の条件で年会費は¥10500+税と安くなるため、あらかじめこのカードに入会しておくとよいかもしれません。
ボーナスポイント制度に関しても一般カードやワイドカードと同様にあり、最大還元率は1.3%と非常に高くなっています。
このカードに関しては以下の記事に詳しくまとめてあります。
また、デメリットに関しては特に見当たらず、このカードはトータルバランスが優れており、陸マイラーがメインカードとして持つべきカードになります。
②ANA JCB ワイドゴールドカード
〈メリット〉
・楽天Edyへのチャージでマイルが貯まる。
・年間カード利用額に応じて翌年度のポイントレートが上がる。
・旅行保険の最高補償額が高い。
〈デメリット〉
・還元率が低い。
このカードのメリットは、楽天Edyへのチャージでマイルが貯まることと旅行保険の最高補償額が年会費が同額のVISA/マスターブランドに比べ高くなっているということです。
また、年間のカード利用額に応じての翌年度のポイントレートアップ特典が一般カードやワイドカードの最大20%から最大25%に上がっています。
こちらもスマリボにより、年会費が5000円キャッシュバックされますが、ゴールドカードはメインカードとして保有する方が多いと思われるため、毎月の利用額1万円以下というスマリボの得する条件を満たせないかと思います。
ポイント還元率もVISA/マスターブランドより劣っており、年会費の面を考えても、JCBブランドへのこだわりがないのであれば、VISA/マスターブランドの方がおすすめです。
③ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
〈メリット〉
・ANA航空券や旅行商品など、ANAグループでのカード利用でポイントが2倍になる。
・ポイントが無期限。
・旅行傷害保険や各種プロテクションサービスが充実している。
・空港から自宅への荷物の配送が無料。
〈デメリット〉
・年会費が高額。
このカードはANAの飛行機を頻繁に利用する方におすすめとなっています。ANA航空券の購入など、ANAグループでカードを利用するとポイントが2倍になります。また、ポイントは無期限になるので、ポイントの失効を気にする必要もありません。
そのほか、一般カードと同様、AMEXブランドならではのさまざまな特典が付帯しています。
その分、年会費が¥31000+税と年会費割引後のVISA/マスターブランドの3倍以上となっており、ゴールドカードの中でも最も高額となっています。
特典は充実していますが、年会費が高額なので入会はよく吟味する必要があるかもしれませんね。
④ANAダイナースカード
〈メリット〉
・国内・海外850ヵ所以上の空港ラウンジを無料で利用できる。
・ポイントが無制限。
・空港から自宅への荷物の配送が無料。
〈デメリット〉
・年会費が高額。
このカードは券面がゴールドではありませんが、ゴールドカードに分類されています。
最大の特徴は国内だけでなく海外の空港ラウンジが無料で利用でき、対象ラウンジ数は850か所以上に及んでいるという点です。
また、AMEXブランドと同様、ポイントが無期限となっており、海外旅行からの帰国時に空港から自宅まで、カード会員1人につきスーツケース1個を無料で配送してくれます。
そのほか、ダイナースクラブ独自の特典も多くついています。
このカードについても年会費がネックとなり、¥27000+税となっています。入会については身の丈に合っているかを吟味する必要があるでしょう。
ANAゴールドカードの選び方
ここまで、4枚のゴールドカードを紹介させていただきましたが、一概にゴールドカードといっても、年会費や特典内容を考えると、VISA/マスター・JCBとAMEX・ダイナースと2つに区分することができるでしょう。
前者は、誰でも入会を考えられる安価なカード、後者はどちらかというと富裕層向けのカードとなっていますね。
陸マイラーの方は、VISA/マスター ワイドゴールドカードをメインカードとして持つことをおすすめします。
ANAプレミアムカードを紹介
プレミアムカードはゴールドカードを超える最上級に位置するカードとなっています。
入会・継続マイルが10000マイルとなっており、毎年自動的に10000マイル貯まります。また、ボーナスマイルが非常に高く、通常マイルの50%がボーナスマイルとして上乗せされます。
ショッピングで貯まるマイルも100円で1~1.5マイルと非常に高くなっています。
さらに、プライオリティ・パスを無料発行でき、ANAが運営する空港ラウンジ(国内)を無料利用できます。
ですが、なんといってもネックとなるのが年会費の高さ。いくらマイル付与レートが高いとは言っても、私たちのような一般人が年会費の元を取ることはできないと思います。
ANAを快適に利用したいのであれば、SFCの取得を目指した方がよいでしょうし、プライオリティ・パスを目的とするならば他社のカードを検討した方がよいでしょう。
したがって、多くの人が入会する必要はなく、特に陸マイラー視点から見ると得はないかと思われます。
まとめ
今回は陸マイラーの視点からANAカードの比較・分析をさせていただきました。
長々と書かせていただきましたが、まとめると、メインカードとしてANA VISA/マスター ワイドゴールドカードを発行することがポイントですね。
それに加えて、死蔵カードを含め、個人個人のニーズや使い方によってカードを追加していくのがよいかと思います。