みなさん、おはこんにちばんは!!
杜くまです。
いよいよ一週間後の今月24日にANAのA380型機が成田=ホノルル便で運航が開始されます。
当ブログでは、この飛行機の動向をいくつか記事にしてきました。
今回は、ANAが運航を開始するA380型機について徹底的に解説していきたいと思います。
A380型機について
以前もこのA380型機について紹介させていただいた記憶があるのですが、復習もかねてA380型機がどんな飛行機なのかということからお話ししていきたいと思います。
夢の超大型旅客機として登場したA380型機
A380型機ははエアバス社が開発した総2階建ての超大型旅客機になります。
2007年にシンガポール航空が運航を開始し、現在、中東の航空会社を中心として世界で約300機が運航しています。
同様の2階建ての旅客機というと日本において「ジャンボ」と呼ばれていたB747型機がありましたよね。
この2つの大きな違いは、写真を見比べてみると一目瞭然ですね。B747型機は機体前部のみが2階建てになっているのに対し、A380型機は機体前部から後部にかけて全体で2階建てになっています。
また、キャビンの総面積はB747(-400)型機の約1.5倍、座席数はファースト、ビジネス、エコノミーの3クラスからなる標準座席仕様で同じく約1.3倍となっています。
このように、A380型機は「ジャンボ」をこえるまさに夢のような超大型旅客機なのです。
ANAのA380型機の座席数はなんと520席!!
今回、ANAが導入するA380型機の話に移らせてもらうと、座席数はなんと520席となっています。
現在、ANAのホノルル便は、成田発着が1日2便、羽田発着が1日1便運航されていますが、すべてB787-9型機での運航となっています。
B787-9型機の座席数は246席のため、現在の成田・羽田=ホノルル線の提供座席数は、
246×3=738席
です。
これがA380型機の運航が開始されるとどうなるのでしょうか。
5月24日~:成田=ホノルル便のうち1便がA380型機での運航になった場合
246×2+520=1012席
7月1日~:成田=ホノルル便の2便がA380型機での運航になった場合
246+520×2=1286席
と1日当たりの提供座席数が500席以上も増えるんです。これは、現在運航しているB787-9型機の2機分以上の増加です。
このように、ハワイ便でのシェア獲得を狙っているANAの戦略が吉と出るのか凶と出るのか、今後の動向にも注目していきたいところですね。
ANAが導入するA380型機のシートについて
それでは、ここからは誰もが気にするであろうシートについてです。ファーストクラスやカウチシートなど注目点がたくさんありますが、各クラスごとに見ていきたいと思います。
①ファーストクラス
まずはファーストクラスになります。
何といっても最大のポイントは、ANAホノルル線で初のファーストクラスが設定されたという点になります。
1-2-1の座席配列でA380型機全520席のうちの8席がファーストクラスとなっています。
ドア付きの個室型シートとなっていたり、32型の超大型ワイドスクリーンが設置されていたりとプライベート感の確保された空間となっています。
また、ファーストクラスにも特典旅行券が設定されていることもうれしいポイントとなります。
詳しくは当ブログでもアクセス数が多い以下の記事で紹介させていただいていますが、
毎年、夫婦あるいは恋人などと2人でファーストクラスを使ったハワイ旅行を実現することも可能な方法が存在しています。
ぜひこんなリッチな旅もしてみたいものですよね。
②ビジネスクラス
次に、ビジネスクラスになります。
1-2-1の座席配列で56席がビジネスクラスとなっています。
今となっては通常のANA BUSINESS STAGGEREDが設定されており、あまりインパクトはないかもしれませんが、ポイントもあります。
それは、中央席ならびに通路を挟んだ一部座席にペアシートを採用し、ペアシートには可動式パーティションを設置しているという点になります。
このことは、ハネムーン利用をはじめ、ハワイ路線の特徴を意識しているということがうかがえますね。
③プレミアムエコノミー
続いて、プレミアムエコノミーになります。
2-3-2の座席配列で73席がプレミアムエコノミーとなっています。
この73席というのはANAの機材の中でも最大の座席数となっており、全体の座席数に対する割合も大きくなっています。
このプレミアムエコノミーには、B787-10型機と同様の新型のシートが採用されています。
ポイントとしては、38インチのゆとりあるシートピッチと約90度に回転する大型テーブルを採用するなど、通路へのアクセスがしやすい仕様となっている点や、15.6インチのクラス最大級タッチパネル式モニター(最前列を除く)を採用している点があげられるかと思います。
また、機内食に関してもホノルル便のプレミアムエコノミーに関しては、プレミアムエコノミー専用メニューが用意されるようです。
このクラスに関しては、「ビジネスクラスまでは手が届かないけれど少し贅沢な旅行にしたい」という人に対してニーズが生まれるのではないかと思います。
④エコノミークラス
最後に、最も多くの人が利用されるであろうエコノミークラスの紹介になります。
3-4-3の座席配列でA380型機の1階部分のすべて、なんと383席がエコノミークラスとなっています。
非常に多いですよね(笑)
このエコノミークラスに関しては、A380型機独自のシートが採用されています。
シートピッチが34インチで最新の薄型軽量シートが採用されており、また、2種類の新ファブリックを採用し、明るい雰囲気を演出しています。
さらに、13.3インチというエコノミークラスで最大級となるタッチパネル式モニターが採用されています。
3-4-3という座席配列には不満がある方も多いかとは思いますが、それを除いてはエコノミークラスでも十分快適な空の旅になるのではないでしょうか。
日本初のカウチシートも設定!!
そして、なんといっても最大のポイントを忘れてはなりません。
そう、日本初のカウチシートの導入です。
エコノミークラスの最後部のエリアにカウチシートが設定されています。
このANAのカウチシートは、ANA COUCHiiと呼ばれていて、隣接する席のレッグレストを上げて、3席もしくは4席分をベッドのように利用することができるシートのことです。
主に、子ども連れのファミリーをターゲットにしているものと思われます。
気になる値段に関しては、以下を見ていただければ思います。
3人や4人で利用する場合には選択肢に入ってくるような価格設定となっているのではないでしょうか。
小さな子供を連れた親にとってみると、子どもを横にして寝かせることができるので負担が少なくなるかもしれませんね。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
今回は、ANAがホノルル便に導入するA380型機について、主にシートの面を中心に解説させていただきました。
このA380型機にはホノルル便の特徴を意識した設備の導入がされているということが分かっていただけたでしょうか。
いよいよA380型機の導入まで1週間とせまってきましたところではありますが、初便に乗る方がうらやましい限りです。
今回は、シートの面で解説させていただきましたが、このA380型機就航を機にANAのハワイでのサービスも変わる点がいくつかあるようです。
その点に関しては、以下の記事をご覧くださいね。