みなさん、おはこんにちばんは!!
杜くまです。
先日、ピーチが札幌(新千歳)/仙台-沖縄(那覇)を10月25日に開設することを発表しました。
今回は、この2路線の運航開始について考えていきたいと思います。
運航スケジュールに関して
今回、運航の開始が発表されたのは、札幌(新千歳)/仙台-沖縄(那覇)の2路線で、10月25日の運航開始を予定しています。
札幌(新千歳)-沖縄(那覇)
このうち、札幌(新千歳)-沖縄(那覇)路線に関しては、新千歳を11:10に出発し、那覇に15:10に到着、復路は、那覇を14:20に出発し、新千歳に17:25に到着するスケジュールとなっています。
タッチはできない時間設定ですね。
仙台-沖縄(那覇)
仙台-沖縄(那覇)路線に関しては、仙台を11:00に出発し、那覇に14:20に到着、復路は、那覇を16:00に出発し、仙台に18:30に到着するスケジュールとなっています。
こちらは滞在時間1時間40分という比較的余裕を持ったOKAタッチが可能な時間設定になっていますね。
ANA便からの移管の布石か?
私は、個人的に、この2路線の運航開始の発表はANAからの移管が進むのではないかと感じました。
ここからは、そのワケについて話していきたいと思います。
2路線ともANAが運航する路線
実は、今回ピーチから発表された札幌(新千歳)/仙台-沖縄(那覇)の2路線とも、現在ANAのみが運航している路線となっています。
ANAの運航スケジュールを見てみると、札幌(新千歳)-沖縄(那覇)路線は以下のようになっており、
先ほどのピーチの運航スケジュールと比べてみると、新千歳発は25分早い、那覇発は70分早い設定となっています。
また、仙台-沖縄(那覇)路線は以下のようになっており、
先ほどのピーチの運航スケジュールと比べてみると、那覇発は105分のズレはあるものの、仙台発は約50分遅い設定となっています。
仙台発がタッチの可能な時間設定になったという違いはありますが、この2路線はほぼANAの運航スケジュールと同じようなスケジュールとなっていますよね。
2便も飛ばす需要があるのか
そして、この2路線とも同じような時間に2便も飛ばすような需要があるのかという点も疑問点です。
これまで、札幌(新千歳)-沖縄(那覇)路線はB737-800型機(座席数:166席(うちPクラス8席))、仙台-沖縄(那覇)路線はB767-300型機(座席数:270席(うちPクラス10席))が運用されていました。
しかしながら、満席で運航されていたわけではないようですし、そもそも需要が多いのであれば、これ以前にJALなどが競合で参入していたことが考えられます。
特に、札幌(新千歳)-沖縄(那覇)路線は、これまで166席で運航している上に、ピーチの180席が増えると、提供座席数が2倍以上になることになり、搭乗率を高めてなんぼのLCCにも関わらず、採算が取れなくなってしまう可能性があります。
そのため、札幌(新千歳)-沖縄(那覇)路線は、今後、搭乗率の状況を見ながらANA便をピーチに置き換えるという可能性が大いにあるのではないでしょうか。
それに対して、仙台-沖縄(那覇)路線に関しては、これまでの270席に180席が上乗せされることになりますが、この路線で運航されているB767-300型機は今後退役が進み、これまでの例からB737-800型機またはA321型機(座席数:194席(うちPクラス8席))で置き換えられる可能性が高いです。
そのため、札幌(新千歳)-沖縄(那覇)路線に比べては、ANA便が運休になる可能性は低いですが、機材が小型化される可能性は大いにあるのではないかと考えられます。
まとめ
今回は、ピーチの札幌(新千歳)/仙台-沖縄(那覇)路線開設について取り上げさせていただきました。
三角飛びをLCCで可能になることや、国内最長距離路線を安価に楽しめることはうれしい点ですが、4時間をLCCのシートで過ごすことを考えると、少しきついという思いもありますね。
また、運航スケジュールを考えると、ANA便を子会社のピーチに移管することも考えられます。このあたりは完全な考察になりますが、需要の観点から見ると、十分あり得ることなのではないかと考えます。