みなさん、おはこんにちばんは!!
杜くまです。
すっかり最近は修行僧としての記事投稿が多くなっていますが、もともとは陸マイラーとして立ち上げたブログ。というわけで、今回は、ANA陸マイラー向けの話題です。
近年、ポイント投資やクレカを使った積立投資が話題に上がることが多くなりましたが、ついに、SBI証券でANAカードを使った積立投資ができるようになりました。
今回は、このANAカードを使った積立投資について取り上げていきます。
SBI証券のクレカ積立が開始に!!
ネット証券×クレカ投資
近年、ネット証券ではクレジットカードを投資の決済に利用するクレカ投資が行われるようになっています。
基本的に、株式などの有価証券の売買でクレジットカードを使うことはできませんが、以下の3つの条件を満たした場合に限り、カード決済による購入が認められるようになりました。
- 毎月一定額を継続的に購入する積み立て
- 信用供与額が10万円以下
- 翌月の一括払い
それにより、今までにtsumiki証券×エポスカード、楽天証券×楽天カード、スマートプラス×セゾン・UCカードなどで、クレカ投資が実施されています。
「老後2000万円問題」などが取り上げられるようになり、投資の重要性は高まっていますが、クレカ投資には、その資産形成をする傍らでクレジットカードのポイント還元を得ることができるという大きなメリットがありますね。
SBI証券×三井住友カードのタッグ
以上のような理由でネット証券×クレカ投資が広がりを見せているわけですが、ネット証券大手のSBI証券も三井住友カードとタッグを組み、クレカ積立を2021年6月30日より開始しました。
今回、このSBI証券×三井住友カードのタッグでクレジットカード決済が可能となったのは、投資信託の積み立てです。
投資信託について簡単に解説しておくと、投資についての知識が少ない私たちに代わってプロが運用を行ってくれる仕組みとなっています。
※楽天証券HPより引用
そのため、株式投資やFXなどは投資(投機)を始めるのにあたり、かなりの勉強が必要になる一方、投資信託は初心者でも始めやすいという特徴がありますね。
また、100円という少額から投資をすることができ、つみたてNISAにも対応している上に、決済額に応じてVポイントが還元されるということで、初心者がお得に投資を始めるきっかけにもなってくるのではないでしょうか。
最後に、SBI証券のクレカ積立に関する概要を以下にまとめておきます。
◎SBI証券のクレカ積立の概要
- 投信積立をクレジットカードで決済可能。
- クレカ積立可能な金額は毎月100円~5万円。
- クレカ積立の設定は毎月10日締め切りで翌月1日に買付。
※カードの支払い日は翌月10日または26日。 - 特定・一般/一般NISA/つみたてNISA口座で利用可能。
※ジュニアNISA口座(特定/一般預り含む)/法人口座は対象外。
※クレカ積立に対応する三井住友カード発行のクレジットカードを保有の未成年の方も対象。 - 投信積立可能な銘柄すべてが対象。
- 決済額に応じてVポイントが付与。
クレカ積立のANAマイル還元率は?
以上で、SBI証券のクレカ積立について大まかな概要は分かっていただけたかと思います。
それでは、ここからはANAカードを使って積立を行った際のANAマイル還元率を見ていきます。
通常のANAマイル還元率は0.3%
このクレカ積立では、決済額の0.5%のVポイントが付与されます。
付与されるVポイントの種類は、ANAカードで積み立てたとしてもANAマイル移行可能ポイントではなく、一律「通常ポイント」となります。
通常ポイントは、ANAマイルに交換レート60%で交換できるので、ANAマイル還元率は、
0.5 × 0.6 = 0.3%
となります。
楽天カード×楽天証券のクレカ積立では、楽天ポイントの還元率1%→ANAマイル還元率0.5%なのでそれよりは低いですが、今まではポイントにならなかったものがポイントになると考えればお得なのではないでしょうか。
スタートダッシュキャンペーン中はANAマイル還元率0.9%
そして忘れてはならないのが、このクレカ積立の開始を記念して、スタートダッシュキャンペーンが実施されるということです。
スタートから半年にわたって行われるこのキャンペーン期間中は、Vポイント還元率が1.5%になります。つまり、ANAマイル還元率は、
1.5 × 0.6 = 0.9%
と非常に高くなります。
積立設定の締め切り日は毎月10日となっているので、キャンペーン対象となる買付日は7月10日までに積立設定をした場合の6回が最大で、満額の5万円を積み立てたと仮定します。
その場合、このキャンペーン期間中では、毎月750Vポイント×6か月で最大4500Vポイントを獲得できます。
ANAマイルに換算すると、2700ANAマイルをこのキャンペーン中に獲得できるということになります。
このキャンペーンについての概要は以下の通りです。
◎「スタートダッシュキャンペーン」の概要(公式HPより抜粋)
【対象】
期間内に三井住友カードが発行したVポイントが貯まるカード(※)で投資信託積立を行った方。
※ANAカードも対象
【期間】
〈投資信託積立設定期間〉2021/6/30(水)~2021/12/10(金)
〈投資信託積立設定締切日〉2021/7/10(土)、2021/8/10(火)、2021/9/10(金)、2021/10/10(日)、2021/11/10(水)、2021/12/10(金)
〈投資信託買付日〉2021/8/2(月)、2021/9/1(水)、2021/10/1(金)、2021/11/1(月)、2021/12/1(水)、2022/1/5(水)
【特典付与時期】
投資信託積立設定締切日の当月末日
ポイントアッププランが登場!!
上記に加え、SBI証券のクレカ積立の開始とともに、ポイントアッププランというものが登場しました。
対象カードはVポイントが1.0%、2.0%還元に
先ほど、SBI証券のクレカ積立では、決済額の0.5%のVポイントが付与されると解説しましたが、ポイントアッププランの対象カードでは、1.0%あるいは2.0%付与されます。
もちろん、スタートダッシュキャンペーンも対象になるので、ポイントアッププランの対象カード(2.0%還元)を使った場合、このキャンペーン中は+1.0%で3.0%還元ということになります。
気になる対象カードですが、基本的には2.0%還元はプラチナカード、1.0%はゴールドカードとなっています。しかし、ANAカードなどの提携カードはプラチナ、ゴールドなどでも対象外の0.5%還元となります。
対象カード一覧は以下にまとめさせていただきました。
◎ポイントアッププラン対象カード
【2.0%還元】
・三井住友カード プラチナプリファード
・三井住友カード プラチナ VISA / Mastercard
・三井住友カード プラチナ PA-TYPE VISA / Mastercard
・三井住友カード ビジネスプラチナカード for Owners(VISA / Mastercard)
【1.0%還元】
・三井住友カード ゴールド(NL)
・三井住友カード ゴールド VISA / Mastercard
・三井住友カード ゴールド PA-TYPE VISA / Mastercard
・三井住友カード プライムゴールド VISA / Mastercard
・三井住友カードゴールドVISA(SMBC)
・三井住友カードプライムゴールドVISA(SMBC)
・三井住友カード ビジネスゴールドカード for Owners (VISA / Mastercard)
・三井住友銀行キャッシュカード一体型カード(ゴールド / プライムゴールド)
これらのカードを持っている方は、ANAカードで積立設定をするよりも高還元になるので、これらのカードを使うようにしましょうね。
クレカ積立用に新たにカードを作るのもあり!?
このポイントアッププランの登場で、ANAマイラーであってもクレカ積立用に新たなカードを発行することも選択肢に入ってくることになりました。
ポイントアッププランの1.0%還元対象カードで積立設定を行うと、通常の0.5%と比べ、年間で3000Vポイント多く獲得することが可能です。(毎月満額の5万円を積み立てた場合)
そのため、年会費が3000円以下であれば1.0%還元対象カードを新たに申し込んだ方がよいということになります。
それに当てはまるカードには、三井住友カード ゴールド(NL)と三井住友カード プライムゴールドがあります。
どちらも年会費は5500円(税込)で、普通に使っているだけではクレカ積立用に新たに発行することは損になってしまいます。
前者は、年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料になります。後者は、web明細の利用&マイ・ペイすリボを申し込み+前年1回以上のリボ払い手数料の支払いで年会費1650円(税込)になります。
これらの条件を満たすことが可能であれば、新たに発行することも考えてみることがおすすめです。
実際に積立設定を行う
それでは、ここからは実際にクレカ積立の設定を行う流れを図解していきます。
事前準備は2点
今回、積立設定を行う前に必要な準備は2点です。
1点目は、SBI証券の口座開設です。
これに関しては、以下の記事内でお得な口座開設方法を解説しているので、これを参考に口座開設を行ってください。
つみたてNISA口座で積み立てを行う方は、こちらもあわせて口座開設を行ってください。
2点目は、クレジットカードの用意です。
これに関しては、ANAマイラーの方はVISA・マスターブランドのANAカードを用意するのがおすすめです。
まだ持っていない方は、陸マイラーに必須なANA TOKYUカードを以下の記事を参考に作成してください。
https://miller-morikuma.work/entry/miller-ana-tokyu-offer
クレカ積立設定を図解
以下の2つの準備が終わったら、実際にクレカ積立の設定を行っていきます。
①積立用クレジットカード設定を行う
まずは、積立用クレジットカードの設定から行っていきます。
①SBI証券のHPでログインを行い、「取引」→「投資信託」→「投信(積立投信)」→「クレジットカード」→「登録する」へと進みます。
②「各種規約を確認する」をクリックし、確認してチェックを入れ、取引パスワードを入力して「同意して本人確認へ」に進みます。
③VpassのHPに飛ぶので、VpassID・パスワードを入力し、「ログイン」に進みます。
④複数枚の三井住友カードを持っている方は、ログインカードの選択を行います。積立用のクレジットカード(杜くまの場合はプライムゴールド)を選択し、「次へ進む」に進みます。
⑤「同意する」をクリックします。
⑥SBI証券のページに戻るので、「カード番号入力」に進みます。
⑦積立用のクレジットカード番号・有効期限・セキュリティコードを入力し、「次へ」に進みます。
⑧「次へ」をクリックします。
以上で、積立用クレジットカードの設定が終了しました。
②積立設定を行う
続いて、積立設定に移っていきます。
①SBI証券のHPでログインを行い、「投信」をクリックします。積み立てるファンドのキーワードを入力(例:eMAXIS-Slim)し、検索を行います。
②検索結果が表示されるので、積み立てるファンドを選択します。
③「積立買付」をクリックします。
④クレジットカードにチェックを入れ、積立金額を入力し、「次へ」に進みます。(この画面にならなかった方は、以下⑥の下を参照)
⑤「確認画面へ」をクリックします。
⑥内容を確認し、取引パスワードを入力し、「設定する」に進みます。
以上で、積立設定が完了です。自動的に毎年積立が実施されることになります。
※すでに、つみたてNISAなど現金積み立てで同じファンドの積立設定をしていると、③の後にこのような積立設定一覧画面が表示されます。その際には、追加してクレカ積立を行うファンドで「設定」をクリックし、
「追加 預かり区分:つみたてNISA以外」をクリックすると、④の画面になります。
まとめ
今回は、SBI証券×三井住友カードのタッグで開始されたクレカ積立について解説させていただきました。
昨今は、ポイント投資やクレカ積立が広がりを見せていますが、ネット証券最大手のSBI証券も三井住友カードと業務提携し、2021年6月30日にサービスを開始しました。
SBI証券のクレカ積立における積立対象のクレカは、Vポイントが付与されるカードということで、VISAやマスターブランドのANAカードも対象になっています。
このクレカ積立では、決済額の0.5%のVポイントが還元されるので、ANAマイル還元率も0.3%となります。
また、スタートダッシュキャンペーンが実施されており、その期間中は、その3倍である1.5%のVポイントが還元され、ANAマイル還元率も0.9%と非常に高くなっています。
さらに、ポイントアッププランの対象カードを利用して積み立てを行うことで、通常決済額の0.5%のVポイント還元のところが、1.0%、2.0%となるので、対象カードを保有している方は、このカードを利用して積み立てた方がお得になりますね。
これを機会に、今までは手が出なかった陸マイラーの方(そうでない方)も投資を始めてみてはいかがでしょうか。